
まずはチームビルディング
事業家集団の環境に入ると、最初に取り組むのがチームビルディングです。
将来的に経営者として活動するためには、人材を集める力も重要なスキルの一つとされています。そのため、まずは起業志向のある人との接点を増やし、コミュニティを形成していくことが推奨されます。
そこで最初に提示される目標が「1ヶ月で友達100人をつくる」というものです。
ここでいう「友達」の定義は、連絡先を交換することを指します。期間は1ヶ月で、比較的短期集中型の目標設定です。
最初に聞いたときは現実的ではないと感じましたが、街コンや交流イベントなどを活用すれば、1回で10〜20人と出会えることもあるため、数字上は不可能ではないと説明されます。
こうして、まずは出会いの数を増やす活動がスタートします。
連絡先交換のトレーニング
実際にやってみると、初対面の相手と自然に連絡先を交換するのは簡単ではありません。タイミングや伝え方に迷うことも多く、経験がないと難しく感じます。
そのため、セミナーでは「友達づくりのコツ」といったテーマで講義が行われます。人に好かれるポイントや会話の流れ、距離の縮め方などが共有され、ロールプレイやデモンストレーションも実施されます。
参加者はメモを取りながら学び、実践に活かそうとします。
起業を目指す環境でこのような内容を扱うことに最初は意外性を感じましたが、「人との接点を増やす力はビジネスの基礎である」という位置づけで説明されていました。
表彰制度
毎月の活動では、成果の可視化として表彰も行われます。
・連絡先を交換した人数
・実際に会った人数
・師匠へ紹介した人数
などが共有され、一定の基準を満たした人が称えられます。
会場は盛り上がり、行動量が評価される文化が形成されています。
中には、1ヶ月で200人と連絡先を交換した人や、多くの人を紹介した人もいます。
ここで強調されるのは、「出会いそのものが価値であり、紹介は貢献である」という考え方です。自分たちの環境を紹介することは、相手にとってもプラスになる可能性がある、という整理がなされます。
活動に対して後ろめたさを感じると、「視点を変えて考えるように」と指導されることもあります。
こうして数を追う文化が自然と形成され、私自身も気づけば目標数字を意識して行動するようになっていました。
実社会との接点での気づき
友達づくりの活動の中で、美容系サロンを経営しているオーナーと出会ったことがあります。
話を聞くと、その方も常に人材を探しており、求人広告だけでは十分な応募が得られないため、積極的に人脈を広げているとのことでした。
このとき、「経営者は自ら人と出会い、その中から仲間を見つけていく」というのは、特別なことではなく一般的な行動でもあるのだと理解しました。
振り返ると、自分が就職活動をしていたときも、知名度の低い企業には目を向けにくい傾向がありました。経営者側からすれば、自ら接点をつくる努力が必要なのは自然なことです。
その意味で、事業家集団の環境で求められていた「出会いの数を増やす」という行動も、ビジネスの文脈では一定の合理性があると感じました。
まとめ
友達づくりという活動に違和感を覚える人もいるかもしれませんが、
・経営者にとって人材探しは重要な仕事であること
・出会いの数が選択肢を広げること
・行動量を増やすことで確率を高めるという考え方
このあたりを理解すると、活動の意図は見えやすくなると思います。
最初は戸惑いもありましたが、振り返ると、人との接点を増やす経験そのものは学びの一つだったと感じています。


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